肥満大国インドで太らない方法
今日の一品
リティー
インド・ビハール州のソウルフード
小麦粉と豆の粉でできただんご状のスナック
ミントソースやギー(バターオイルの一種)を付けて食べます。
中は生の小麦粉が入っていて、その上で、こってり油のギーをかけて食べるので、現地料理に慣れていない人はお腹を壊す危険性があります。
インド人でもお腹が強くない人は、お腹を壊すそうです。
味は正直なところ「うーん…」といった感じでした。
豆カレーをかけて食べたら、まあまあおいしかったのですが、本来はそういう食べ方はしません。
中は粉が入っているので、パッサパサです。
インドであまりおいしくないものには出会わないので、少なからず驚きました。
食事に同席したビハール州出身の人は何個も食べていました。
小さい頃から事あるごとに食べてきたまさにソウルフードなのでしょう。
ちなみにデリー在住のインド人にリティーのことを聞いたら、「リティー? そんなものビハールの人しか食べないよ」との答えでした。
好みはいろいろですね!!
インド人は肥満体型が多い
インド人の中流階級以上の人で30代以上の半数以上はお腹が出ています。そして、年齢を増すごとにその割合は高くなります。
アメリカに次ぐ肥満大国と言っても過言ではないでしょう。はっきり言ってとにかく肥満だらけといった印象です。
上の写真の私の隣にいるインド人は50代ですが、日本人の50代の平均よりかは確実に太っています。
(しかしインド人はみんな小顔です。上の写真の人は私の2/3ぐらいの大きさです。私の顔がデカイということもありますが…)
こちらの写真は真ん中が50代のインド人、右のお坊さんは40代のインド在住のスリランカ人です。
どちらも立派なお腹をしています。ちなみに二人共、糖尿病を患っているそうです。
インド人の食生活
では、なぜインド人はそんなに太っている人が多いのでしょうか。理由はやはり食事です。
インド人の食事内容、食生活は日本人からするとかなりヘビーです。
一般的なインド人(北インド)の食生活は下の様な感じです。
●起床後
チャイ(紅茶にミルク、スパイスそしてたっぷりの砂糖を入れたもの)
ビスケット
●朝食(8〜9時頃)
プーリー(ローティというパンを揚げたもの)
バージー(豆などが入ったカレー)
⬆︎は朝食の定番です。
場合によっては、
パラータ(平べったいパンの中にじゃがいもやカリフラワー、大根などを混ぜたもの)
カツレツ(インド版コロッケ)
●昼食(14〜15時頃)
カレー2,3種類
(豆、野菜、鶏肉やヤギ肉)
ローティ(平べったいパン)
●間食
めちゃくちゃ甘いインドのお菓子
サモサ(じゃがいもなどを餃子の皮のようなもので包んで揚げたもの)
など
●夕食(21〜22月頃)
カレー2,3種類
(豆、野菜、鶏肉やヤギ肉)
ローティ(平べったいパン)
肉食の人はタンドリーチキンなどの肉料理
インド人が太る理由
上記の食生活を見ていくと、インド人が太る理由がよく分かります。
★インド人の食生活のポイント
・砂糖たっぷりのチャイは1日の間に何杯も飲みます。
・カレーをはじめインド料理、スナックには油が多く使われています。
・お菓子はどれも尋常ではないほど甘いです。
・夕食後、お風呂にも入らず、すぐに寝ます。インド人はお風呂は朝に入る習慣です。
要はカロリーが高いものが多いということです。また、遅い時間に夕食を食べてすぐに寝るというのも太る理由です。
インドで太らないためには
今回、私は1週間ほどインドに滞在し、インド料理をしっかりと堪能してきましたが、太ることはありませんでした。
それは下記の様な食生活をしたからです。
●朝食
テーマ:フルーツを楽しむ!!
インドはおいしい果物が豊富にあります。
今回はバナナ(数種類)、りんご、パパイヤ、メロン、パイナップル、オレンジを食べてきました。
●昼食
テーマ:インド料理を楽しむ!!
お昼は腹八分を目安に好きなものを食べました。豆カレー、季節の野菜カレーは本当においしいです。
主食は全粒粉を使ったパン・ローティーです。
釜で焼くタンドリー・ローティが最高です。
●夕食
テーマ:野菜を楽しむ!!
インドの特に田舎は昔ながらのオーガニック野菜が作られています。季節の野菜を蒸してレモン、塩、胡椒で味付けして食べました。
野菜そのものの味が本当においしくて、日本に帰ってきてから食べた野菜のまずさに驚いたほどです。
今回はカリフラワー、オクラの季節でした。
インド人からしたら私の食事は一風変わった感じに見えるかもしれませんが、最近はインドでも体重管理が注目されているので、少しずつ伝統的な食生活は変わってくるかもしれません。
インドには12月と1月にも行くので、また現地の食事を食べられることが今から楽しみです。
インド料理は本当に最高です!!