痩せていれば何でも良いのか

★今日の3品★

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  • 秋の果物 (柿、マスカット、みかん)

 秋の果物が出回るようになりました。朝、空きっ腹にジューシーな果物を食べることに幸せを感じます。

 

恐ろしい10〜20代女性のダイエット

 「スリム過ぎる」モデルや芸能人に憧れて無茶なダイエットをする10代後半から20代前半の女性が増えています。

 痩せる必要が全くない人たちも痩せたいと考えている人があまりにも多く、本当に驚きます。

 

 若い女性が行うダイエットほど怖いものはないというのが私の実感です。若さゆえ、栄養の知識も不十分で、勢いに任せて後先顧みず、文字通り身も心も壊すようなダイエットをする人が多いのです。

 

どんな方法で痩せようとするのか

 よくあるのが、「何も食べない」。絶食です。食事からエネルギーの補給ができず、身体に付いている脂肪からエネルギーを持ってくるほかないため、確かに痩せます。

 

 しかし、ずっと絶食はできないので、長続きするわけもなく、気持ちが切れた時に、その反動ですごい量を食べます。

 それから後悔の念に襲われ、また絶食をするという悪循環を引き起こしてしまいます。

 

 ひどい人は、食べた直後に喉に指を突っ込み、意図的に嘔吐します。食べた物を吐き出せば体内に吸収されないからです。

 いわゆる「過食嘔吐」と呼ばれるものですが、それが常態化してしまったら非常に危険な状態です。摂食障害という病気になってしまっているからです。

 

 この摂食障害を患っている人は、精神的に病んでしまっているため、精神科などで治療をしなくてはいけなくなるのですが、完治するのにとても長い時間が必要です。完治はできず、一生病気と付き合っていかなくてはならない場合もあります。

 

 摂食障害がなかなか治らない原因の1つとして、この病気の治療に慣れている医師がとても少ないこともあります。

 

 なぜ若い女性はそんな無茶なダイエットをするのか。

 昨今は過度に「痩せ志向」になっています。「ガリガリの身体がかわいい」という風潮があり、若い女性たちは「自分もそうならなきゃいけない」と考えてしまっている人が多いです。

 

 10代後半から20代前半の女性は精神的にもデリケートな時期で、他人から体型のことで何か言われて傷ついて、過激なダイエットに走るというパターンもよく見られます。

 

 痩せ過ぎのモデルは起用しないという方針を打ち出した海外有名ファッションブランドがいくつか見られるようになりましたが、日本のブランドではまた聞いたことがありません。

 発信力のあるブランドから意識改革を促すのはとても大事ですし、かなりの効果を見込めると思うのですが…

 

対策は?

 ダイエットを指導させて頂いている立場としては、健康に痩せなければ全く意味がないと考えています。

 ダイエットのために心も身体も壊すなら、ダイエットしない方がまだマシなのです。

 

  無茶なダイエットをする人を減らすためには、栄養や肥満について正しい知識を得る機会を設けることが必要です。

 

 栄養学でも専攻していない限り、中学校や高校や大学で栄養やダイエットについて、勉強する機会はとても限られています。

 毎日必ず行う食事のことなのに、若い人たちが正しい知識を得ることができない現状は改善していかなくてはいけませんし、私もその様な活動に取り組んでいきたいと考えています。

 

スローダイエット
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