断食中のイスラム教徒は太る⁈
★今日の一品★
- やはりと言うべきか、おいしくはない。
- ご飯のおかずが特に味付けのない温野菜はなかなか厳しい。
中国内陸部に
現在、中国に来ています。
今回は内陸部の「中国大陸」ど真ん中です。
砂漠地帯や山脈が延々と続く光景が広がる地域です。
敦煌 鳴砂山
列車の車窓より青海省の高原地帯
先日訪れた北海道も広いところですが、中国の広さには足下にも及びません。
何しろ今いる甘粛省は日本全土よりも広いのです。
北海道絡みで言うと重慶「市」は、北海道と同じぐらいの広さです。
スケールの違いがすごすぎます。
多民族国家・中国
中国は国土が広いので、住んでいる少数民族も多種多様です。
日本人に似ている漢民族が圧倒的に多いのですが、その他にもチベット、ウイグル、モンゴルをはじめ、数十にも及ぶ民族がいます。
政治、経済的には完全に中国共産党及び漢民族に「支配」されていますが、人口が多いがゆえに各民族も数千万単位でいます。
ここ甘粛省はイスラム教徒が多いことで知られています。
男性は丸い白い帽子を被り、女性は黒い服を頭から覆うように来ているので、すぐに分かります。
また、町のいたるところにケバブなどのイスラム料理レストランがあります。
どのお店もイスラムカラーの緑の看板なのでよく目立ちます。
イスラム教徒は毎年7〜8月ぐらいにかけて、約1か月程度ラマダーンという断食月に入ります。
子供と妊娠中の女性以外は陽が出ている時は水以外何も口にしません。
断食と言うとずっと何も食べないというイメージがあるかもしれませんが、そんなことを1か月もやっていたら確実に死にますので、日中だけです。
なぜ断食をするかというと、理由の1つは、貧しい人々の気持ちを理解するためと言われています。
収入の3%程度を喜捨するのがイスラム教徒の習わしですので、その慈悲深さを表す行動の1つと言えるでしょう。
日没と同時に食べ始める
日中厳しい断食を過ごしたイスラム教徒は、陽が暮れると同時に「待ってました‼︎」とばかりに、食べ始めます。
でも、いきなり消化の悪いものを口に入れるのは胃腸に悪いので、果物やドライフルーツから食べることが多いです。
特にナツメヤシはイスラム教の象徴的な食べ物の1つで、イスラム教徒はよく食べます。甘くて栄養価が高くて、私も好きです。
いろいろ種類があり、高級品はとても高いものもあります。
しかし、先ほど敦煌で食べたナツメヤシはとてつもなくまずかったです…
やはり本場はアラブ地域でしょうか。
断食してるのに太る⁈
断食していると言ったらやせるのではと考えるのが普通ですが、イスラム教徒のラマダーンの場合は違います。
陽が暮れたら、あまりの空腹にたくさん食べます。
翌日も大変だから「喰い溜め」もしておこうということでさらに食べます。
ラマダーンの時期は通常期より食品類の売り上げは上がるというのだから不思議なものです。
なので、断食をしている時の方が逆に太るというイスラム教徒は結構多いのです。
一度の食事に集中的に食べると脂肪になりやすいです。
また、夜にたくさん食べるのも脂肪になりやすいです。
そして、イスラム教徒は肉料理が大好きです。
お酒も禁止されていることの影響もあり、甘いものも大好きです。
ダイエットの観点から言うと、非常によろしくない食べ方をしているのがラマダーン中のイスラム教徒です。
スローダイエット
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